このページでは、ギターの簡単な調整やトラブル対処法をご説明します。
”何か弾きにくい”と感じたときにある程度は自分でチェック&調整が出来る
ようになっておいたほうが良いと思われます。

ネックのそりについて
  ネックのそりとは?

    ネックのそりとは、ネックが曲がっていること。弦がビビったり、弦高が
    高すぎたり低すぎたりしてよくない。順ゾリ、逆ゾリ、ネジレなどがある。

  見分け方

    まず、きちんとチューニングする。1弦の1フレットと最終フレットを押さえて、
    真ん中あたりがあいているのが順ゾリ。逆にベタっとしているのが逆ゾリ。
    通常は9フレットあたりで0.1〜0.3ミリ程度の隙間ができるくらい(順ゾリ)に
    調整する。ネジレは見分けるのがむずかしく、素人では直せないからリペアに
    出すのがオススメ。

  順ゾリ、逆ゾリの直し方

    順ゾリの場合は時計回りにトラスロッドを回す。逆ゾリは反対に。
    ※1/4回転くらいずつ回すこと。回したらチューニングして状態を確認して、
    ダメならもう一度。一度にまわしすぎるとネックによくないです。


オクターブ調整について
  オクターブ調整とは?

    オクターブ調整とは、ハイポジションで弾くと音程が変だったり、ネックのソリや
    弦のゲージを変えたときにオクターブがずれる場合がある。それを調整して、
    開放弦と実音を合わせることを言う。

  オクターブ調整の方法

    開放弦(12フレットのハーモニクスでもOK)と12フレットを押さえた音(実音)
    を合わせる。押さえるときは、強く押えすぎないようにする。

  方法

    まず、必ず新しい弦に張り替えてから、チューニングをする。
     開放弦より実音が高いとき・・・・・・サドルを後ろにずらす。
     開放弦より実音が低いとき・・・・・・サドルを前にずらす。
    ※必ず全部の弦をチューニングした状態でチェックすること。サドルは
    少しずつ動かすこと。もちろん弦は緩めてうごかすこと!!

テンション調整について
  テンション調整

    テンションとは弦のハリのこと。例えばストラトとレスポールでは、同じ弦、
    同じチューニングでも弦のハリ具合が違う。要は、ナットからペグ、
    ブリッジからテイルピースまでの角度のつき方で弦のテンションが変わってく
    る。
    弦高や弦の太さなどでも変わってくる。もちろんサウンドにも影響がある。


  調整方法

    ヘッド側・・テンションガイド(バー)を取り付ける。弦をペグに巻く回数を
    変える。ストラト系は無理だがレスポール系ならテイルピースの上下で、
    変えることができる。
    ※ストラト系でもボルトオン方式なら、ネックジョイント部分に何かを敷いて、
    ネックにネックに角度をつけて、テンションをつける方法もある。

ビビリ調整について

  ビビりとは?

    弾いている弦が何かに当たってわずかなノイズが生じること。
    ただしビビりが全て悪いわけではない。アンプから聞こえないビビりは
    許容範囲だし、弾きやすさや、サウンドを重視するプロもいる。構造上、
    弦高を低くすると、ギターはビビるものです。必ずアンプを通してチェックしまし
    ょう。

  ある特定のフレットのみビビる場合

    押えているフレットがひくいか、隣のフレットが高いかのどちらか。
    その弦だけで、他の弦は大丈夫、このときは多分この状態にある。
    フレットのすり合わせか打ち直ししか方法はないので、楽器店にご相談を・・

  どの弦もあるフレットからビビる場合

    ネックがそっていると、順ゾリの場合真ん中あたりのフレットで、逆ゾリなら
    ローポジションでどの弦もビビる。ネックを調整しましょう!

  開放弦でビビる場合

    開放弦でビビ場合は2通り。まずナット付近でビビってる時は、ナットの溝が
    広がっている時。リペアに出してナットを交換してもらうしかない。
    またテンションが弱い時もビビる時がある。弦のゲージを頻繁に変えると
    ナットの溝が広がります。
    ブリッジ付近でビビる場合は、サドルやブリッジがぐらついている。
    または、ナットと同じでサドルの溝が広がっているからです。
    ナットやブリッジも消耗品です。

  弦高が低い場合

    弾きやすいからといって、弦高を下げすぎるとビビります。
    同じギターでもそれぞれ限界の弦高があります。

  弾き方に問題がある場合

    初心者に多い勘違い。押え方に問題あり・・・・。ちゃんと弾ける人か、
    楽器店の人にチェックしてもらいましょう。